
ifif UFO ASHTRAY
2009
この灰皿は、喫煙具としての機能だけでなく、使われていないときの佇まいまで含めて考えたプロダクトです。 メラミン特有のなめらかな光沢と一体感のある成形性を活かし、日用品でありながら、どこかオブジェのような存在感を持つ形にまとめました。 特徴は、使用時と非使用時で意味が切り替わる点にあります。 通常は灰皿として機能しますが、使わないときには下半分をひっくり返すことで、UFOのような姿に変わります。 そのため、このプロダクトは単なる喫煙具にとどまらず、置かれている時間そのものが小さなユーモアを帯びる構造になっています。 円盤状に広がる下部と、中央に載ったドーム状の上部によって、灰皿として必要な受け皿の機能を確保しながら、反転させたときにはそのまま飛行物体のシルエットとして成立するように設計しました。 丸い開口部のリズムも、実用上の要素であると同時に、UFOらしい印象を強める視覚的な特徴になっています。 日用品の中に、少しだけ空想を混ぜ込むこと。 この灰皿は、機能を満たすための形を、そのまま遊び心のある別の存在へ読み替えられるようにしたデザインです。